【モスクワ/ロシア 7日 AFP】シベリア西部のオムスク(Omsk)などで1日降った「腐ったような悪臭を放つ黄色やオレンジ色の雪」について、地元当局はウェブサイトで、サイクロンが運んできたトルクメニスタンの砂塵が原因と発表した。

「ロシア気象庁の観測データによると、1月28日から29日にかけてカスピ海南東域で発生したサイクロンが、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンを通過し、ロシアの沿ボルガ・ウラル連邦管区に到達した」

 通過ルートには砂漠が広がっており、サイクロンが「空気中に巻き上げた砂を大量に運んできた」としている。

 オムスクでは2日、緊急対策本部のVladimir Gurzhei本部長が、「黄ばんだ雪の汚染度は基準値内だった。基準値を超えていたのは、含まれた鉄分の量だけだ」と述べ、「人体の健康を害するものではない」との見解を示していた。

 インタファクス(Interfax)通信が先に報じたところによると、緊急対策本部は当初、金属精錬工場の産業廃棄物が原因ではないかとみていた。

 写真は、シベリア南部の都市、ノボシビルスク(Novosibirsk、2001年1月11日撮影)。(c)AFP/SERGEI ILNITSKY