<サッカー セリエA>リーグ再開も大半は無観客試合か - イタリア
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【ローマ/イタリア 5日 AFP】サッカー、イタリア・セリエA・第22節、カターニア(Catania)とパレルモ(US Citta di Palermo)との試合で警察官のフィリッポ・ラチティ(Filippo Raciti)さんが死亡した暴動事件を受け、イタリアサッカー連盟(Italian Football Federation、FIGC)はジュリアーノ・アマート(Giuliano Amato)内相を始め政府の関係者と緊急対策会合を行い、イタリア政府は、スタジアムのセキュリティーが法的基準を満たしていないクラブの試合を無観客試合とすることを発表した。
■再開も大半は無観客試合か?
ジュリアーノ・アマート内相は、「クラブはスタジアムの安全性を保障しなくてはならない。それができなければ、空席の観客席の前でプレーする必要がある。」と主張し「この件に関して意見の相違はなかった」と、イタリア五輪委員会(Italian Olympic Committee:CONI) のジャンニ・ペトルー(Gianni Petrucci)会長、イタリアサッカー連盟のルカ・パンカリ(Luca Pancalli)代表らとの会合を終え語った。
暴動によりイタリアでは既にプロアマ問わず国内で行われる全てサッカーの試合で無期限中止の判断を下したイタリアサッカー連盟は、7日に行われる新安全対策についての閣僚決定を待ち、いつ試合を再開させるか決める予定で、パンカリ代表は「サッカーへの緊急措置を政府が発表した後、リーグをいつ再開するか決める」とコメントしている。
暴動対策の為に前内閣で制定された法律(防犯カメラの設置、チケットに氏名の記載、自動回転式ゲート、十分な数のスタッフ、人権を侵害するようなバナーや花火、発炎筒の禁止など)の基準を満たしているのは僅か4チームだけとされており、殆どのチームが条件を満たしておらず、毎週のように暴動が起こっている。イタリアでは殆どのスタジアムを地方自治体が所有し、クラブに貸し出している形を取っている。そのためクラブはセキュリティー強化の為にクラブの資金を費やさなければならない状況にある。
無観客試合について、ACミラン(AC Milan)のパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)は「不条理な解決策だ。どうにか対策をしなくてはならないとしても、無観客試合はサッカーを死に至らしめる」と話している。
■新安全対策導入へ
政府はクラブの法律遵守の徹底に加え、警察が持つ(暴動を起こした)ファンの逮捕権限の強化や、アウェー・チームのファンへのチケットの販売に制限を設けるなど、さらなる安全対策を緊急に導入し、また政府は、暴動に発展する恐れのある試合に関してアウェー・チームのファンの入場を禁止することも考えている。
暴動の起こったカターニアのアントニーノ・プルビレンティ(Antonino Pulvirenti)会長は、試合のチケットや旅費の免除を求め威圧的な方法を使うフーリガンや過激派サポーター集団から交換条件を要求されていたと話し「ここ3年間、私達はそのような人たちの人質となっていた」と表現した。
写真は、会合に臨むくアマート内相(左手前)、ジョヴァンナ・メランドリ(Giovanna Melandri)スポーツ・文部科学大臣(左3)、ペトルー会長(右2)、パンカリ代表(右4)ら。(c)AFP/FILIPPO MONTEFORTE