【マイアミガーデンズ/米国 4日 AFP】NFL、第41回スーパーボウル(Super Bowl XLI)、シカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)vsインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)。コルツのQBペイトン・マニング(Peyton Manning)は、1インターセプトを喫するも1タッチダウンを含むパス38本中25本を成功させ247ヤードを獲得しチームの勝利に貢献した。試合は29-17でコルツが勝利し36年振りに2度目となるスーパーボウル制覇を果たした。

 コルツは、第1Q開始14秒にオープニングキックからベアーズのCBデヴィン・ヘスター(Devin Hester)に92ヤードの先制リターンタッチダウンを決められる厳しいスタートを切り、その後マニングが53ヤードのタッチダウンパスをWRレジー・ウェイン(Reggie Wayne)へ通して追いすがるも第1Qはベアーズのリードで終える。8点差を追うコルツは第2Qになると徐々にペースを掴みRBドミニク・ローズ(Dominic Rhodes)の1ヤードタッチダウンランで逆転に成功すると、第3Qはキッカーのアダム・ヴィナティエリ(Adam Vinatieri)の2本のFGなどで加点し、第4QにもDBケルヴィン・ヘイドン(Kelvin Hayden)の56ヤードインターセプトリターンタッチダウンで強固な守備を誇るベアーズを引き離して雨の中で迎えた歴史的一戦を制した。

 大会最優秀選手賞(MVP)に輝いたマニングは試合後のインタビューで「(スーパーボウル制覇について)私達は序盤リードを許す苦しい展開でしたが皆で勝利を信じていました。この勝利はチームとして団結力で勝ち取ったものだと思います。インディアナポリスへこのトロフィーを持ち帰れる事を誇りに思います。」と勝利の喜びを語った。

 今大会は史上初の黒人コーチ対決となるなど話題性も高い中、この日の試合を向かえた。コルツのヘッドコーチを務めるトニー・ダンジー(Tony Dungy)は、2002年にコルツのヘッドコーチに就任して以来5年連続でチームをプレーオフ進出に導くも後一歩の所でスーパーボウル進出を逃していた。試合後の会見に臨んだダンジーは「(スーパーボウル制覇について)このタイトルを手にインディアナポリスに帰れることになり最高に幸せだ。私達はこの勝利で今夜祝勝会をする事が出来る。そして、明日はインディアナで優勝パレードを行い、その後はホワイトハウスに向かうだろう。この勝利はチーム全体で勝ち取ったものだ。」と語り、歓喜の表情を浮かべた。
 
 リーグ屈指のオフェンス力で今季圧倒的な強さを誇ってきたコルツは、ボルティモアに本拠地があった時代に2度のスーパーボウルに出場(1969年、1971年)しているも、インディアナポリスに移ってからはスーパーボウルから遠ざかっていた。今季は現在NFL最高のQBと呼ばれるマニングを始め、ウェインなどのレシーブ陣にも多くの才能が集まりチームとして最高の状態でのスーパーボウル制覇となった。また、この勝利でAFCカンファレンス勢のスーパーボウル4連覇となった。

 写真は、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー(Vince Lombardi Trophy)を掲げるマニング。(c)AFP/JEFF HAYNES