【マニラ/フィリピン 31日 AFP】フィリピン国家統計調整委員会(National Statistical Coordination Board said Wednesday、NSCB)が31日に発表したところによると、2006年の同国の経済成長率は、サービスセクターの好調により5.4%に達した。

 NSCBによると、経済全体をけん引したサービスセクターの成長率は6.3%。また、フィリピン経済の約20%を占める農業部門は4.1%、工業部門は4.8%、製造業では5.4%であった。

■台風被害で農業部門の成長は足踏み

 経済成長率5.4%は、政府が前年に掲げた目標値である5.6%に及ばなかったが、2005年の5.0%を大きく上回った。ロムロ・ネリ(Romulo Neri)予算管理相は、2006年の第4四半期に襲来した一連の台風がなければ、農業分野はダメージを受けず、さらに高い成長率をみたはずとの見解を示した。なお、10月~12月の第4四半期成長率は前年比4.8%の増加にとどまった。

 一方、GNP(国民総生産)は前年の5.6%から6.2%へと大きく上昇した。また、GDP(国内総生産)についてネリ予算管理相は、2007年の成長率を6.1~6.7%と予想。

■成長率達成の鍵は「リスク要因回避」

 フィリピンでは最近、総額1兆1300億ペソ(約2兆8000億円)の2007年度予算が成立したばかり。これについてネリ予算管理相は、「インフラ関連の支出を増やすことになるだろう」と述べたが、予想どおりの成長率達成の可否は、「国内外のリスク要因回避にかかっている」とも付け加えた。

 2007年は、同国にとって最大の輸出相手国である米国の景気が減速する可能性もあるが、欧州と日本の景気回復による補てんを期待すると同予算管理相は語った。

 写真は、4日、マニラの市場で野菜を買う買い物客。(c)AFP/Jay DIRECTO