【台北/台湾 4日 AFP】世界に誇る中国の歴史的重要遺物を所蔵する国立故宮博物院(NPM)が、3年の改築期間を経て、8日にリニューアルオープンを迎える。新しい博物館には、近代的な外観と明るいロビー、より広々とした展示スペースや、カフェ、ギフトショップなどが追加された。また、アジアの異文化スペースが加わり、ますます充実した内容となる。

 台北(Taipei)市郊外の山麓そびえる故宮博物院は、北京の故宮を模して設計された浅黄色の外壁に白いれんが、緑の屋根の正館を中心に編成。新石器時代から清朝(1644-1912)までおよそ7000年に渡る65万5000点以上の古美術品が所蔵されている。

 故宮博物館は、直隷派軍閥の幹部である馮玉祥が中国最後の皇帝溥儀(Pu Yi)を紫禁城から追放した後、1925年に博物館として公開したのが始まり。その後、馮玉祥は紫禁城の管理を、1911年に辛亥革命で清朝を打倒した国民党(KMT)に移譲。第二次大戦後、博物館の所蔵品は国民党と共産党との内戦の戦火を逃れるため、1948年から台湾に運び出され始め、2年間でおよそ3000点近くの重要遺物が難を逃れた。1949年に内戦で敗れた国民党は台湾に逃れて反共産党政府を樹立した。

 今や故宮博物館は、台湾一の観光スポットとして世界中から毎年200万人近くの観光客を集めている。リニューアルオープンに先立ち、現在北宋時代の美術品や文学作品が公開中。
写真は1月25日、故宮博物館で公開中の北宋の徽宗(Hui-tsung)の肖像。