【NITHARI/インド 3日 AFP】デリー(Delhi)近郊のノイダ(Noida)で子ども数十名の切断された遺体が発見された事件で、被害者の家族らが自ら徹夜で現場を捜索し、更なる人骨を発見。捜査を放棄した警察に対する新たな抗議活動が巻き起こっている。

 連続殺人事件の主犯と目されるMoninder Singh Pandher容疑者宅の排水溝から先日、部分遺体が入った袋42個が発見された。これを受けて被害者家族らが、警察が溝から掘り出したまま放置した土砂を捜索した結果、更なる人骨を発見した。Jagdish Singh捜査官は「人間の下あごと見られるが、確証は得られていない」と答えた。被害者の大半は、ノイダ近くのNithari村の住民だった。

■2004年から40人近くの子どもが失踪

 Pandher容疑者と使用人のSurinder Koli容疑者は、婦女暴行および殺人など、21の容疑で逮捕された。Nithari村の住民によると、2004年から40人近くの子どもが失踪(しっそう)しているという。発見された主に子どもら21人の遺体が司法解剖とDNA鑑定に回された。

 警察によると、Koli容疑者はNithari村から子どもを誘拐し、各メディアが「恐怖の館」と報じているPandher容疑者の自宅で殺害したことを自白。また今月から同件の捜査を引き継いだ中央捜査局(CBI)によると、Koli容疑者は、性的暴行、食人、屍姦などの行為についても認めているという。

 新たに人骨が発見されたことで、被害者家族を中心にNithari村の住民らによる数十名規模の抗議活動が行われ、Pandher容疑者の自宅に向かった。

 捜査当局は2日、ノイダ署のDinesh Yadav主席捜査官が2006年12月、政治的な人脈を利用してPandher容疑者が逮捕を免れるよう工作したとして非難を浴びていることを受け、Yadav捜査官の異動を決定。中央捜査局は「Yadav捜査官のノイダ署配属は不適切と判断し、 本日付でAgra署に異動することを決定した」と発表した。また親族の訴えを無視し、手抜き捜査を行った責任を取って、6人に解雇処分、3人に停職処分が言い渡された。

■被害者家族との面談で連続殺人を自白?

 民放NDTVによると、Pandher容疑者は、被害者家族との面会で連続殺人を告白したという。息子を殺害されたRam KishenさんはNDTVのインタビューで、警察署内で面会した際にPandher容疑者と「過ちを犯した」と答えたことを明らかにした。ノイダ署、中央捜査局は共に、この報道についてのコメントを控えている。

 同じくNDTVのインタビューに答えたNithari村に住むPappu Lalさんは、「Koli容疑者が子どもを殺害した後死体と性的行為に及んだと告白した」ことを明かした。犯行理由について、Koli容疑者は「主人に従っただけ」と答えたという。
 事件を受けて捜査当局は1日、被害者らの訴えを無視した警察官9人の鑑定を大学に依頼した。

 写真は、ガジアバード(Ghaziabad)の裁判所前で抱きかかえられるPandher容疑者。(c)AFP