【モスクワ/ロシア 1日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、モスクワのクレムリン(Kremlin)での記者会見で、天然ガスのカルテル結成を示唆した。一方で、西欧諸国によるエネルギー供給国としてのロシアへの信頼性に関する批判を退け、民主主義的立場を取っていると主張した。

 また、イランを始めとする天然ガス産出国が構想している、石油輸出国機構(OPEC)型の組織に、世界の天然ガス埋蔵量の3分の1を保有するロシアが加盟する可能性があるとした。

 プーチン大統領は、「天然ガス版のOPECは面白い構想だ。検討したい」と語っている。

 しかし、大統領はこの構想がサウジアラビア主導のOPECのように、定期的に会議を開催し価格や産油量を決定するような「カルテル」にはならないと付け加えた。

 ロシアは、世界有数の天然ガス産出国であるとともに、世界第2位の石油輸出国であるが、輸出相手国である西欧諸国に、豊富な資源を政治的手段にしていると批判されている。

 これに対しプーチン大統領は、ロシアは信頼の置けるエネルギー供給国であるとし、最近のベラルーシ、グルジア、ウクライナなどの旧ソ連諸国に対するエネルギー価格の値上げは、政治的意図に基づくものではないと主張した。

 「天然ガス版OPECは、我々の行動の調整役となり、エネルギー資源を主要消費国に対し安定供給するという、最重要課題を解決することを念頭に置いている」と語った。

 写真は同日、モスクワのクレムリンで記者団の質問に答えるプーチン大統領。(c)AFP/ITAR-TASS/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE