【ロンドン/英国 31日 AFP】英警察当局は31日、個人を誘拐し、頭部を切断する様子をビデオ放映する計画を企んでいた8人を、反テロ法違反で逮捕した。誘拐の標的はイスラム教徒だったと言う。

 警察関係者によると摘発が行われたのは31日早朝で、イスラム教徒コミュニティの指導者1人を「誘拐し、その後処刑の様子をテレビ放送しようとしていた」グループをバーミンガム(Birmingham)で逮捕した。標的とされていた人物は特定されていないが、「確信はないが、イスラム・コミュニティの重要人物が狙われていたと思う。トニー・ブレア(Tony Blair)首相のような誰もが知っている人物ではなかっただろう」、と述べた。

 AFPの取材に応じた治安筋によると、「頭部切断により処刑を行う予定だった。その様子をホームビデオで撮影し、インターネットで放送しようとしていた。つまり、ケン・ビグリー(Ken Bigley)氏のようにだ」。ケン・ビグリー氏は2004年10月にイラクで武装勢力に拉致され殺害された英国人技師で、処刑を撮影したビデオ映像がインターネットで流された。同治安関係者は、今回の誘拐計画は「実行目前」だったとしている。

 英衛星放送スカイニューズ(Sky News)は、誘拐実行が数日後に迫っていたため、警察がグループの逮捕に動いたもので、標的とされていた人物は若い男性であることが明らかになったと報じている。同じくスカイニューズは計画を「イラク式の誘拐事件」と呼ぶ関係者の言葉を引用し、狙われていた人物は自分に対する脅迫によって計画を察知し、警察の保護を受けたとしている。

 写真は31日、バーミンガム(Birmingham)、ジャクソン・ロードにある家の外で警備に当たる警察官(c)AFP/PAUL ELLIS