【バグダッド/イラク 31日 AFP】イスラム教シーア派(Shiite)の宗教儀礼「アーシュラー(Ashura)」最終日を迎えた30日、数十万人のシーア派巡礼者が同儀礼に参加する中、宗派間抗争の一部と見られる巡礼者らを狙ったテロ事件が各地で発生し、少なくとも56人が死亡している。

 特に首都バグダッド北東のディヤラ(Diyala)州では、複数現場の爆弾テロで数十人が死亡。治安当局によると、同州バラドルズ(Balad Ruz)付近のDur Mandaliモスクで発生した自爆テロでは、23人が死亡、57人が負傷した。

 また、イランとの国境に近いカナキン(Khanaqin)の道路脇のごみ箱に仕掛けられていた爆弾が爆発し、宗教施設へ向かっていたシーア派の女性や子どもを含むクルド人12人が死亡、38人が負傷した。

 州都バクバ(Baquba)では、狙撃犯がアーシュラー巡礼者用の食事を準備していたボランティアグループを銃撃。いずれもシーア派の3人が射殺されている。

 一方、同日夜にはバグダッド市内のイスラム教スンニ(Sunni)派居住地域Adhamiyahに迫撃砲が撃ち込まれ、警察当局によると少なくとも10人が死亡している。

 写真は同日、イマーム・フセイン(Imam Hussein)廟(びょう)付近で撮影されたアーシュラーに参加する数十万の人々。(c)AFP/ALI AL-SAADI