厳重な警備の中で行われるシーア派の宗教儀礼「アーシュラー」 - イラク
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【カルバラ/イラク 30日 AFP】シーア派の聖地カルバラ(Karbala)で30日、同派最大の宗教行事アーシューラー(Ashura)の儀式が行われた。シーア派教徒数十万人が参加した儀式は、スンニ派勢力による攻撃を警戒し、厳重に警備されていた。
アーシューラーは預言者ムハンマド(Mohammad)の孫イマム・フサイン(Imam Hussein)の殉教を悼む行事。30日の儀式は10日間の行事のクライマックス。680年にスンニ派ウマイヤ朝のカリフ(指導者)ヤズィード(Yazid)の軍により、フサインが暗殺されたイラク中部カルバラには多くの巡礼者が集まる。言い伝えではフサインの遺体は頭部と手足が切断されていたという。
警察によると、アーシューラーの儀式が反政府勢力の攻撃の標的となることを警戒し、治安部隊1万人が配備された。28日にシーア派の聖地ナジャフ(Najaf)で治安部隊とシーア派武装勢力が衝突、兵士200人が死亡したことを受け、警備が一層強化された。カルバラの警察のRahim Mussawi広報官は、「警官へは法を遵守し、怪しいと思われる巡礼者はすべて取り調べるよう命じてある」と述べた。
カルバラ県のAkil al-Khazali知事は「これまでのところ不穏な動きは報告されていない。今日までに150万人の巡礼者がフサイン廟を訪れた」と語った。30日の儀式終了と同時に、帰宅する巡礼者たちの移送の手配が治安警備の一環として開始した。「バスや救急車、そのほか巡礼者の帰宅に必要なものは完全に手配した。同日午後から帰宅する人が出てきている」。
クライマックスにあたる儀式は、12月に処刑された故サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権下では違法とされていた。フセイン政権崩壊後に復活したが、以後スンニ派原理主義者たちによる攻撃の標的とされており、2004年にはバグダッドとカルバラで170人が、また2005年にはカルバラの1か所だけで44人が殺害されている。
<ビデオ・スクリプト>
毎年恒例の宗教行事アーシューラー(Ashura)のため、シーア派教徒数十万人がイラク中部の聖地カルバラに集まった。バグダッドから最も危険と言われるルートをたどって来た者や、パキスタンやイラン、アフガニスタンなど国外からの巡礼者もいる。
フセイン政権崩壊で儀式の禁止は解かれたが、スンニ派による攻撃という新たな危険にさらされているアーシュラー。しかし、巡礼者が減る気配はない。
コメント1 イランから来た女性:
「巡礼に際して、恐怖感は全くありませんでした。私たちはイマム・フサインとイマム・アッバス兄弟のためにここに集まっています。何が起こるかなんて気になりません」
コメント2 カルバラ北東180キロの街クート(Kut)から来た労働者:
「我々はどんな形のテロリズムにも負けない。テロリストにたとえ手足を切断されようと、はってでもフサイン廟へ行くよ」
国連(UN)によると、シーア派とスンニ派の宗派間抗争による2006年1年間の犠牲者は3万4000人。治安維持態勢は徹底的に強化されているにもかかわらず、前週はカルバラに向かう巡礼者24人が殺害された。
コメント3 Khazaliカルバラ県知事:
「いかなる事態にも対処できるよう柔軟な計画を実施している。計画の大枠は用意されているが、残りの部分は発生した事態に合わせて対処する方針だ」
巡礼者ひとりひとり、車両1台1台が検問を受けており、フセイン廟周辺では最も厳重に警戒されている。(c)AFP
アーシューラーは預言者ムハンマド(Mohammad)の孫イマム・フサイン(Imam Hussein)の殉教を悼む行事。30日の儀式は10日間の行事のクライマックス。680年にスンニ派ウマイヤ朝のカリフ(指導者)ヤズィード(Yazid)の軍により、フサインが暗殺されたイラク中部カルバラには多くの巡礼者が集まる。言い伝えではフサインの遺体は頭部と手足が切断されていたという。
警察によると、アーシューラーの儀式が反政府勢力の攻撃の標的となることを警戒し、治安部隊1万人が配備された。28日にシーア派の聖地ナジャフ(Najaf)で治安部隊とシーア派武装勢力が衝突、兵士200人が死亡したことを受け、警備が一層強化された。カルバラの警察のRahim Mussawi広報官は、「警官へは法を遵守し、怪しいと思われる巡礼者はすべて取り調べるよう命じてある」と述べた。
カルバラ県のAkil al-Khazali知事は「これまでのところ不穏な動きは報告されていない。今日までに150万人の巡礼者がフサイン廟を訪れた」と語った。30日の儀式終了と同時に、帰宅する巡礼者たちの移送の手配が治安警備の一環として開始した。「バスや救急車、そのほか巡礼者の帰宅に必要なものは完全に手配した。同日午後から帰宅する人が出てきている」。
クライマックスにあたる儀式は、12月に処刑された故サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権下では違法とされていた。フセイン政権崩壊後に復活したが、以後スンニ派原理主義者たちによる攻撃の標的とされており、2004年にはバグダッドとカルバラで170人が、また2005年にはカルバラの1か所だけで44人が殺害されている。
<ビデオ・スクリプト>
毎年恒例の宗教行事アーシューラー(Ashura)のため、シーア派教徒数十万人がイラク中部の聖地カルバラに集まった。バグダッドから最も危険と言われるルートをたどって来た者や、パキスタンやイラン、アフガニスタンなど国外からの巡礼者もいる。
フセイン政権崩壊で儀式の禁止は解かれたが、スンニ派による攻撃という新たな危険にさらされているアーシュラー。しかし、巡礼者が減る気配はない。
コメント1 イランから来た女性:
「巡礼に際して、恐怖感は全くありませんでした。私たちはイマム・フサインとイマム・アッバス兄弟のためにここに集まっています。何が起こるかなんて気になりません」
コメント2 カルバラ北東180キロの街クート(Kut)から来た労働者:
「我々はどんな形のテロリズムにも負けない。テロリストにたとえ手足を切断されようと、はってでもフサイン廟へ行くよ」
国連(UN)によると、シーア派とスンニ派の宗派間抗争による2006年1年間の犠牲者は3万4000人。治安維持態勢は徹底的に強化されているにもかかわらず、前週はカルバラに向かう巡礼者24人が殺害された。
コメント3 Khazaliカルバラ県知事:
「いかなる事態にも対処できるよう柔軟な計画を実施している。計画の大枠は用意されているが、残りの部分は発生した事態に合わせて対処する方針だ」
巡礼者ひとりひとり、車両1台1台が検問を受けており、フセイン廟周辺では最も厳重に警戒されている。(c)AFP