【ロサンゼルス/米国 29日 AFP】ロサンゼルスで28日、第13回映画俳優協会賞(Screen Actors Guild AwardsSAG)授賞式が開催された。映画部門ではヘレン・ミレン(Helen Mirren)が最優秀主演女優賞に、フォレスト・ウィテカー(Forest Whitaker)が最優秀主演男優賞に輝き、オスカー獲得に向けて一歩前進した。


■ オスカーへ一歩近づく

 ヘレン・ミレンは映画「The Queen」でエリザベス女王(Queen Elizabeth II)を熱演、フォレスト・ウィテカーは「The Last King of Scotland」でウガンダの実在した独裁者イディ・アミン(Idi Amin)元大統領を見事に演じきっての受賞となった。先日発表された第64回ゴールデングローブ賞(The 64th Annual Golden Globe Awards)でも2人そろっての受賞を果たしており、2月25日に開催される第79回アカデミー賞(The 79th Academy Awards)授賞式に向けて、この2人のオスカー獲得がさらに濃厚なものとなった。


■ 「こんな衣装は…」

 1997年に起こったダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)の死を巡る英国王室の動揺を描いた「The Queen」の撮影中、61歳のミレンは自身が演じる役どころが大好きになったと語った。「衣装合わせの際、履きやすそうな靴とツイードの服を見て泣いてしまったわ」。

「こんな衣装は身に付けられないと思いました。でもこの衣装を着ている人物のことを愛せるようになりました。虚栄心がなく、でも義務感と規律をしっかりと身につけた人物なんだとわかって大好きになれたのです」

 ミレンはもう1つ、TVドラマ「Elizabeth I」でエリザベス1世(Queen Elizabeth I)を演じ、TV部門(映画/ミニシリーズ)の最優秀主演女優賞を獲得している。


■ 「光栄なことです」

 フォレスト・ウィテカー(45)は壇上で高ぶる感情を抑えるように語った。「一緒に働いている俳優仲間から賞を受けるなんて、とても光栄なことです。皆さんに感謝したい。本当にありがとうございます」

 SAGとアカデミー賞の主演男優賞、主演女優賞の各ノミネート者は、それぞれほぼ一致している。近年、SAGの受賞者がオスカーを獲得する傾向にある。前年は、SAGを獲得したフィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)、レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)の3人がアカデミー賞も受賞している。


■ 「ドリームガールズ」強し

 また、「ドリームガールズ(Dreamgirls)」のジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)とエディ・マーフィー(Eddie Murphy)がそれぞれ、最優秀助演女優賞、最優秀助演男優賞に輝いた。ミレンとウィテカー同様、ハドソンとマーフィーもゴールデングローブ賞を獲得しており、アカデミー賞にもノミネートされている。ハドソンは受賞後、ビル・コンドン(Bill Condon)監督へ感謝の気持ちを表し、「私自身が不安なときでも、私を信じてくれて本当にありがとう」と語った。

 さらに、アンサンブル演技賞に輝いた「リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)」もアカデミー賞作品賞への距離を縮めた。しかし、アンサンブル演技賞は、男優賞や女優賞ほど正確なオスカーへの道しるべとはならない。これまでアンサンブル演技賞を獲得した11作品のうち、オスカーを獲得できたのは5作品のみだからだ。

 そのほか、英国のベテラン女優ジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)に、生涯功労賞が授与された。

 写真はTVドラマ「Elizabeth I」でTV部門(映画/ミニシリーズ)の最優秀主演女優賞を獲得し、受賞スピーチを行なうヘレン・ミレン。(c)AFP/Getty Images Kevin Winter