【ニューウエストミンスター/カナダ 24日 AFP】ニューウエストミンスター(New Westminster)で22日、2002年にカナダ西部バンクーバー郊外で発覚した連続殺人事件で第1級殺人罪に問われた養豚業ロバート・ウイリアム・ピクトン(Robert William Pickton)被告(57)の公判が開かれ、被告が49人の殺害を供述していたことが明らかになった。

 ピクトン被告は2002年に逮捕され、その後拘置所に拘留。検察当局は同日、被告が拘留中に受刑者を装い近づいた捜査官に対し、実際に殺したのは49人で、さらにもう1人殺して50人にする予定だったと語ったと明らかにした。

 この日の審理は被害者26人のうち6人が対象で、検察はまた、被告の農場にある冷凍庫から切断された頭部などを発見したと語っており、6人はいずれも薬物中毒の売春婦だったという。6人の殺害に関し、被告は無罪を主張している。

 陪審員らは23日、検察が提出したビデオなどを確認して審理を続けている。残る被害者20人の殺害については、次期公判での審理が予定されている。

 写真はテレビ局BCTVの番組中に放映されたピクトン被告(撮影日不明)。(c)AFP/BCTV NEWS FOR GLOBAL