【ダボス/スイス 23日 AFP】政治家や企業2000社以上が参加する世界経済フォーラム(World Economic Forum)の年次総会(ダボス会議)が24日からダボス(Davos)で開催される。総会では、「スイス・アルプスにおける異常な暖冬」に代表される地球温暖化による気候変動が議題の中心になるもよう。

 フォーラムのクラウス・シュワブ(Klaus Schwab)会長は、「2006年は、気候変動に関する人々の認識が質的に変わった」と述べ、フォーラム参加企業の地球温暖化防止への責任を強調した。

 フォーラムが参加者に行った調査では、「環境保護」が「経済成長」に次ぐ優先課題の第2位にランクされた。3位以降には「貧困撲滅」「テロとの戦い」などが入っている。

■ 環境保護に意識が急増

 ギャロップ(Gallup International)社が政財界のトップを対象に実施した調査「Voice of the Leaders(リーダーたちの声)」では、「環境保護」は約20%の票を集めて優先課題の1位にランクインしている。ちなみに昨年度の調査では「環境保護」を優先課題に挙げた人はわずか9%であった。

 「興味深いのは、地球温暖化防止の重要性が加速する中、地球温暖化対策を最重要課題とすることを疑問視する政府首脳が倍増していることだ」と語るのは、フォーラムのPeter Torreele常任理事。

 地球温暖化問題に並々ならぬ関心を寄せる政府首脳の1人、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相は、自身が議長をつとめる今年のG8主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)の開会宣言で、この問題に触れる意向であるとされる。

 ダボス会議で講演を行う予定のトニー・ブレア(Tony Blair)英首相は、フォーラムのHPに、2年前のダボス会議で自身が提起した地球温暖化問題を今回の会議で再度取り上げることを約束している。「フォーラムでは、京都議定書後の取り組みの枠組みを決め、G8で合意することになるだろう」

 写真は、ダボスの町並み。(c)AFP