【コロンボ/スリランカ 20日 AFP】スリランカ国軍は19日、反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の拠点となっていた北東部バティカロア(Batticaloa)の海岸都市バカライ(Vakarai)を制圧した。

 国軍はバカライで新たに防衛体制を整え、北部地域への展開の準備を整えている。

 過去数週間にわたり、両者の間では激しい戦闘が繰り広げられており、国防省によれば、同都市制圧の際に両軍あわせて376人が死亡したという。

 国防省は、「バカライでは防衛体制を強化するが、国軍はさらに北上する」と発表。詳細については語らなかった。軍関係者によれば、東部地域の反政府勢力への供給ラインを絶つため、地上部隊は海岸線に沿った地域への展開を進めているという。

 写真はコロンボ(Colombo)の検問所で20日、バスとその乗客を検査する国軍兵士たち。(c)AFP/Sanka VIDANAGAMA