【タンバクンダ/セネガル 19日 AFP】ダカールラリー2007(Dakar rally 2007)、二輪部門・第13ステージ(ケーズからタンバクンダ、競争区間260キロメートル、総距離458キロメートル)。総合首位からスタートしたKTMのマルク・コマ(Marc Coma、スペイン)は、競争区間の57キロメートル地点でコースを外れてクラッシュし、そのままリタイアした。コマはヘリコプターでビアックに戻った後、精密検査の為にダカールへ搬送された。

 コマの容態に関しては、主催者側は「ダカールへ搬送される前のコマは頭痛を訴えていたが、意識ははっきりしていて、チームのジョディ・アルカロンス(Jordi Arcarons)監督としっかり話すことも出来た。」と語った。また、チームのジョディ・アルカロンス監督は記者に対し「怪我を負った箇所は多いが、骨折はしていない。コマは大丈夫だ。まずはダカールで精密検査を受けてからバルセロナに移ることになる。コマは自分がどのようにクラッシュしたか覚えていないんだ。実際には木に激突してマシンが大破し、マシンの状態は彼の怪我よりもひどい。」と語った。

 コマに代わり総合首位に立ったデプレは「上空のヘリコプターを直視できなかった。沿道の観客が不安そうな顔をしていたから、嫌な予感がしたんだ。マルコの怪我が大事に至らなくてよかったよ。」と語った。デプレは第12ステージまで首位ののコマから約52分差の2位に着けていたが、コマのリタイアにより総合首位に浮上した。

 写真は、医師に付き添われ地面に横たわるコマ(右)。(c)AFP/DAMIEN MEYER