【クウェート市/クウェート 17日 AFP】中東歴訪中のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は16日、湾岸協力会議(GCC)加盟諸国およびエジプト、ヨルダンの8か国外相と会談。イラクの宗派対立を封じ込める米国の新政策について協議した後、イラク情勢への干渉を控えるよう呼びかける共同声明を発表した。

 クウェートのムハンマド・サバハ・サレム・サバハ(Mohammad al-Sabah al-Salem al-Sabah)外相は、「米国と湾岸諸国はあらゆる国に対して、イラクの内政への干渉を差し控える要請する共同声明を発表した。われわれ全員が事態を憂慮している。近隣諸国には、連携してイラクの和平と安定に向け取り組んでもらいたい」と述べた。

 共同宣言はイランを名指ししてはいないが、「すべての国は、内政不干渉の原則に基づいて、互いの主権と領土の保全を尊重しなければならない」との表現で、国家間の関係について言及している。

 GCCは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、カタール、オマーンのペルシャ湾岸6か国で構成されている。

 写真は16日、共同記者会見するライス国務長官(左)とサバハ外相(右)。(c)AFP/YASSER AL-ZAYYAT