骨は語る、現生人類とネアンデルタール人の関係 - 米国
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【ワシントン/米国 16日 AFP】15日に発表された研究結果によると、ルーマニアで発見された4万年前のものと思われるヒトの頭がい骨から、古代欧州人は現生人類とネアンデルタール人の「両方の血を引いている」可能性があることが明らかになった。
研究結果の詳細は、今週発売されるProceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載される。ルーマニア南西部の洞くつで発見された頭がい骨の破片が、今回の発見をもたらしたという。この頭がい骨は、これまでに欧州で発見された古代人の骨片のなかでは最古のものと考えられている。
発見された破片は頭がい骨の形に修復され、「Oase 2」と名づけられた。東欧で発見されたこと、さらに4万年前のものと見られることから、当初ネアンデルタール人の頭がい骨と考えられたOase 2だったが、現生人類の頭がい骨と同じ比率を持っているほか、ネアンデルタール人の頭がい骨とは異なる、額が平らだったり臼歯が大きかったりといった特徴が多数見受けられた。
研究グループのひとり、ブリストル大学のJoao Zilhao教授は「これらの特徴から、ヒトの進化過程についていくつかの重要な疑問点が浮かんでくる」と指摘する。Zilhao教授はこれを「逆進化」によるものと見ている。
「ユーラシア大陸西部に分布していくなかで、現生人類がネアンデルタール人と接触したことの証。その結果として、ネアンデルタール人の原始的特徴と、過去の遺伝子プールなど、さまざまな特徴を備えた古代人が誕生したのだろう」とZilhao教授。
Oase 2の骨片は、2003年から2005年にかけてZilhao教授とワシントン大学のErik Trinkaus教授らがルーマニアのPestera cu Oase(骨の埋まった洞くつの意味)で実施した発掘作業の際に発見された。当時の声明では、「欧州大陸に最初に分布した現生人類がどのような姿形だったのかを示す最高の証拠」とされている。
現生人類とネアンデルタール人の交雑があったと最終的に結論づけるには、より多くのサンプルが必要だとしながらも、研究メンバーらは、Oase 2の骨片は「アフリカからユーラシア大陸へとわたった現生人類とネアンデルタール人の間で生物学的・文化的交流が頻繁に行われていたことの新たな証拠」だとしている。
3万5000年前に絶滅したとされるネアンデルタール人は、進化の過程上、ヒトにとって最も近しい生物と言われる。身体的特徴としては、ヒトよりも小柄ながら、ヒトよりも大きな脳を持っていたとされている。
写真は、1856年と1997-2000年にかけて行われた発掘作業で発見されたネアンデルタール人の頭がい骨(ドイツ南部、ブラウボイレン先史時代博物館で2005年8月26日に撮影)。(c)AFP/DDP/MICHAEL LATZ
研究結果の詳細は、今週発売されるProceedings of the National Academy of Sciences誌に掲載される。ルーマニア南西部の洞くつで発見された頭がい骨の破片が、今回の発見をもたらしたという。この頭がい骨は、これまでに欧州で発見された古代人の骨片のなかでは最古のものと考えられている。
発見された破片は頭がい骨の形に修復され、「Oase 2」と名づけられた。東欧で発見されたこと、さらに4万年前のものと見られることから、当初ネアンデルタール人の頭がい骨と考えられたOase 2だったが、現生人類の頭がい骨と同じ比率を持っているほか、ネアンデルタール人の頭がい骨とは異なる、額が平らだったり臼歯が大きかったりといった特徴が多数見受けられた。
研究グループのひとり、ブリストル大学のJoao Zilhao教授は「これらの特徴から、ヒトの進化過程についていくつかの重要な疑問点が浮かんでくる」と指摘する。Zilhao教授はこれを「逆進化」によるものと見ている。
「ユーラシア大陸西部に分布していくなかで、現生人類がネアンデルタール人と接触したことの証。その結果として、ネアンデルタール人の原始的特徴と、過去の遺伝子プールなど、さまざまな特徴を備えた古代人が誕生したのだろう」とZilhao教授。
Oase 2の骨片は、2003年から2005年にかけてZilhao教授とワシントン大学のErik Trinkaus教授らがルーマニアのPestera cu Oase(骨の埋まった洞くつの意味)で実施した発掘作業の際に発見された。当時の声明では、「欧州大陸に最初に分布した現生人類がどのような姿形だったのかを示す最高の証拠」とされている。
現生人類とネアンデルタール人の交雑があったと最終的に結論づけるには、より多くのサンプルが必要だとしながらも、研究メンバーらは、Oase 2の骨片は「アフリカからユーラシア大陸へとわたった現生人類とネアンデルタール人の間で生物学的・文化的交流が頻繁に行われていたことの新たな証拠」だとしている。
3万5000年前に絶滅したとされるネアンデルタール人は、進化の過程上、ヒトにとって最も近しい生物と言われる。身体的特徴としては、ヒトよりも小柄ながら、ヒトよりも大きな脳を持っていたとされている。
写真は、1856年と1997-2000年にかけて行われた発掘作業で発見されたネアンデルタール人の頭がい骨(ドイツ南部、ブラウボイレン先史時代博物館で2005年8月26日に撮影)。(c)AFP/DDP/MICHAEL LATZ