【ドイツ 16日 AFP】ドイツ人映画監督、フォルカー・シュレンドルフ(Volker Schloendorff)の映画「Strike(ドイツ題:Forgotten Hero)」が3月8日からドイツの劇場で公開される。

 同映画は1980年、共産党連合内で初めて発足した自由労働組合である「連帯(Solidarity)」の創設に関わった主要メンバー、アンナ・ヴァレンティノヴィチ氏(Anna Walentynowicz)の生き様をテーマにしたもの。

 1929年に生まれ、第2次世界大戦に孤児となったヴァレンティノヴィチ氏は1950年、旧レーニン造船所で働き始めるが、次第に労働者の権利や意見を無視した会社の構造に疑問を抱くようになる。70年代後半から自由労働組合沿岸地区(WZZW)のメンバーとなったヴァレンティノヴィチ氏は、連帯結成の要因である、80年8月14日のストライキのきっかけになった人物である。写真は同映画で演じる女優のカタリーナ・タールバッハ(Katharina Thalbach、左)と俳優のドミニク・ホルヴィッツ(Dominique Horwitz)。(c)AFP/PROGRESS FILM-VERLEIH