【セブ/フィリピン 14日 AFP】セブ(Cebu)で14日、日中韓3か国の首脳会談が2年ぶりに開かれた。北朝鮮核開発問題の解決、3か国間の関係改善に向けた話し合いが行われた。

 安倍晋三首相は、9月の就任以来、アジア諸国との関係改善を優先事項に据えてきた。小泉純一郎前首相の度重なる靖国神社参拝を中国と韓国は非難。2004年11月以降の小泉政権時代に日中韓首脳会談は開かれなかった。安倍首相は就任後、関係修復のため中国と韓国を訪問している。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)への参加のため、フィリピンを訪れている日中韓の首脳会談の行方は、中止されている。  

 3か国日首脳会談の前に、安倍首相と温家宝(Wen Jiabao)中国首相による2か国首脳会談が行なわれ、日中関係の改善をアピールした。

 「昨年、安倍首相の訪中が実現されたことは重要だ。両国の努力により、2国間の障害を取り除く方法を見つけることができた」と温首相は安倍首相に話した。
 
 温首相は「日中関係の前進を喜ばしく思う。両国の国民やアジア地域、世界にとって有益なことだ」と述べ、「まだ難しい問題や課題が残されている」と続けた。

■ 北朝鮮核開発問題が主要議題

 首脳会談では北朝鮮問題が主要な議題として挙げられている。10月に核実験を実施し、孤立、貧困にあえぐ北朝鮮にとって、中国との関係が生命線となっていた。中国は、核実験を受けて、国連(UN)の制裁決議に賛成を投じている。
 
 日本、中国、韓国は、米国やロシアとともに2003年から北朝鮮との6か国協議を行い、エネルギーや安全保障と引き替えに核開発の放棄を求めてきたが、いまだ進展はない。

 北朝鮮問題以外にも、日中韓は投資協定の締結に向けた交渉開始に合意する予定だと、日本政府関係者は伝えた。

 日本は中国や韓国と、靖国神社参拝問題以外にも排他的経済水域の問題などを抱えている。

 写真は3か国の首脳会談の冒頭に握手をする盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)韓国大統領(左)と温中国首相(中央)、安倍首相(右)。(c)AFP/ROMEO GACAD