【メルボルン/オーストラリア 11日 AFP】15日に開幕する、テニス・全豪オープン(Australian Open tennis tournament 2007)は、女子シングルス、世界ランキング1位のジュスティーヌ・エナン・アーデン(Justine Henin-Hardenne、ベルギー)の欠場により、2006年に同大会で初優勝を果たした第2シードのアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo、フランス)の連覇が近づいたように見えるが、モウレズモは優勝を狙う多くの対抗馬を向かい打たなくてはならない。

■連覇へ意欲を見せるモウレズモ

 2006年の同大会の決勝でエナン・アーデンと対戦したモウレズモは、第2セット目途中でのエナン・アーデンの腹痛による棄権により不本意な形で優勝を果たし、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でも勝利し、モウレズモはグランドスラムで勝利を満喫しさらに上を狙いたいと考えている。「一度優勝の感覚を味わったらもう一度味わいたくなるものだと思う。優勝した瞬間の気持ちは本当に次への原動力となる。今回や来年まだどうなるか分からないけれど、もう一度挑戦してグランドスラムのタイトルを獲りたい。優勝の感覚をもう一度味わうために練習するしコート以外でもテニスに時間を割いている。」と大会に向け意気込みを語った。

■相次ぐ欠場者

 今大会はエナン・アーデンが結婚に関係すると言われている個人的な理由で欠場するほか、リンゼイ・ダベンポート(Lindsay Davenport、米国)も妊娠を理由に欠場を発表し「もう一度プレーすることは想像できない。」と話している。また元世界ランク1位のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)も左手首の怪我を理由に出場辞退を発表している。

■モウレズモの対抗馬

 しかし2006年は怪我に悩まされ世界ランキングを94位にまで下げたヴィーナス・ウィリアムスの妹セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)は、「時間の問題だということは疑う余地もないことよ。確実に自分の道を進んでいるわ。」と2003年と2005年の全豪オープン優勝を含む7度のタイトルを獲得した時のような調子を戻せると信じており、今大会が待ち遠しいと話す。セレーナは前回大会では膝と足首の負傷で4回戦で敗退しているが、全豪オープンの前哨戦となるモーリラ・ホバート国際2007(Moorilla Hobart International 2007)で約4ヶ月ぶりに復帰し準々決勝まで進んだ。

 有力選手の欠場にも関わらず、大会第1シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)や、メディバンク国際(Medibank International 2007)で優勝を飾った第4シードのキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)などモウレズモに対抗する選手はまだ多く存在する。若干23歳のクライシュテルスは「テニス選手はずっとテニス選手だと思われるけど、実際はそうじゃないの。」と長引く怪我と飛行機恐怖症による2007年シーズン限りでの引退を表明しており、また6月にはベルギー・バスケットボール1部のEuphony Breeに所属する米国のブライアン・リンチ(Brian Lynch)との結婚を予定している。

 クライシュテルスにワトソンズ・ウォーター・チャンピオンズ・チャレンジ2007(Watsons Water Champions Challenge 2007)で敗れている全米オープン・テニス2006(the US Open Tennis Championships 2006)の覇者シャラポアは、エナン・アーデンが欠場のためトップランクの選手として第1シードで大会に出場することとなった。

 また全豪オープンで3度の優勝を飾り、2006年大会で3年ぶりの公式戦復帰でテニス界を震撼させた第6シードのマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis、スイス)からも目が離せない。2006年はワイルドカードで出場し世界ランキング7位まで押し上げたヒンギスは、前哨戦となるメディバンク国際(Medibank International 2007)で1回戦で負けたのにも関わらず、「負けても常にポジティブに考えるようにしている。」と今まで通り試合に対して前向きである。ヒンギスは10年前の16歳の頃にグランドスラムで初制覇をして以来、5回のタイトルを獲得している。

 オーストラリア・ハードコート選手権(Australian Women’s Hardcourts)で、今大会第3シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova)、第5シードのナディア・ペトロワ(Nadia Petrova)、第7シードのエレナ・デメンティエワ(Elena Dementieva)らロシア勢を破って進んだ決勝で、ヒンギスを降し優勝を飾ったディナラ・サフィナ(Dinara Safina)もうまくいけば機会があるかもしれない。

 写真は、全豪オープンで優勝を飾りトロフィーを掲げるモウレズモ(2006年1月28日撮影)。(c)AFP/MARK RALSTON