【マジェンタ/イタリア 13日 AFP】10日、ジュネーブの病院にて94歳で亡くなったイタリア人映画プロデューサーで女優ソフィア・ローレン(Sophia Loren)の夫、カルロ・ポンティ(Carlo Ponti)の葬儀が12日に執り行われ、各界から多くの著名人が参列し、名プロデューサーに最後の別れを告げた。

 50年代からロベルト・ロッセリーニ(Roberto Rossellini)やフェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)、ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)ら、同国の名匠と同世代のプロデューサーとして「道(La Strada)」(1954)、「ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)」(1965)やソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastroianni)主演の「ひまわり(I Girasoli)」(1970)、スウィンギンロンドンを象徴する「欲望(Blowup)」(1966)など数々の名作を手掛けてきた。ポンティ名義の映画は140作を超える。

 半世紀に渡り連れ添ってきた2番目の妻、ローレンと共に仕事をした作品は36本。ポンティには3人の息子と1人の娘がおり、カルロ・ポンティ・ジュニア(Carlo Ponti Jr.)は米国で指揮者、エドアルド・ポンティ(Edoardo Ponti)は映画監督として活躍している。写真は式を後にするソフィア・ローレン。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE