【英国 12日 AFP】F1、シンガポールの市街地を利用したグランプリの開催について、FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン会長(Bernie Ecclestone)が2008年の早期開催を目指して2つの団体と話を進めている事が報じられている。

■シンガポールGP早期開催を目指すも、話は未だまとまらず
 エクレストン会長によると、1つの団体で話がまとまりかけているところに2つ目の団体が現れたという。

 エクレストン会長は「シンガポールでのGP開催については様々な団体と話を進めてきた。だが未だに話がまとまらない。石橋は叩いて渡らないとな。」と語る。

■開催へコストはかかるものの、期待されるそれ以上の経済効果
 シンガポールGP開催のコストは、3500万ドルにも上ると予想されているが、観戦に伴う旅行などそれ以上の収益が期待されている。シンガポール市内の広い道路はレースを開催するのに理想的であり、既成の道路を利用することによってサーキットの建設費が不要となり、コストダウンが図れる。コースのデザイナーにはマレーシア、イスタンブール、上海のサーキットをデザインしたヘルマン・ティルケ氏(Hermann Tilke)を迎える予定だ。

■アジア展開を狙うF1
 欧州を離れて世界中でのF1開催を目指し活動してきたF1の首脳陣は、現在はアジアを睨んでいる。中国、マレーシア、日本、オーストラリアが既に日程に組み込まれており、韓国も2010年からの開催が約束されている。

写真は、シルバーストーンで行われたF1第8戦・イギリスGP(British grand prix)に姿を現したエクレストン会長。(2006年7月11日撮影)(c)AFP/PIERRE ANDRIEU