【東京 11日 AFP】11日、キューバのグアンタナモ湾(Guantanamo Bay)の米海軍基地の収容施設に5年間も拘束されていた英国人青年2人が来日し、都内でグアンタナモでの過酷な実態を訴えた。

 来日したのは英国籍のイスラム教徒、Ruhal Ahmedさん(左)とShafiq Rasulさん(右)で、2人は法的根拠もないままグアンタナモ収容施設に拘束され、米軍や英国当局による拷問を受けた実態を記者らに語った。

 2人は、悪名高いグアンタナモ収容施設で2人が繰り返し暴行を受け「檻の中で朽ちていく」のを見捨てたとして、英国政府の対応を非難した。「実際は、英国政府は僕らと関わりたくなかったんだ」とRasulさんはいう。「僕らは二度と英国には戻れないと言われたんだ。母国の政府に『帰ってくるな』と言われるのは辛いものだよ」

 写真は都内で11日、グアンタナモでの経験を記者らに語るAhmedさん(左)とRasulさん(右)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO