【セブ/フィリピン 10日 AFP】台風のため前月延期された東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が、13日からフィリピン・セブ(Cebu)島で開催される。これに先立ち、10日からは高級事務レベル協議などが開始される。ASEANの概要について振り返ってみる。

◆歴史
1967年8月、タイのバンコク(Bangkok)で、東南アジア5か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)が、当時域内で拡大していた共産圏に対する対抗ブロックとして結成。その後ブルネイ(1984年・加盟年、以下同)、ベトナム(1985年)、ラオス(1997年)、ミャンマー(1997年)、カンボジア(1999年)の5か国が加盟し、現在の加盟国は計10か国。計5億人以上、世界人口の約6分の1にも迫る域内人口は、欧州連合(EU)や北米自由貿易協定(NAFTA)のそれを抜く。

◆議長国
議長国はアルファベット順での持ち回り制。現在は、ミャンマーの民主化改革失敗を国際社会が批判する中、同国が「自発的に」議長を辞退したため、フィリピンが議長国を務めている。

◆機構
域内各国間では歴史的に非公式の合意形成を行い、互いの内政には干渉しないという姿勢が強い。しかし現在、小憲法ともいえる「ASEAN憲章」を作成中で、この憲章が加盟10か国に通じる法的拘束力を持てば、欧州連合(EU)のように法的概念により基づいた機構となることが予測される。

◆経済
域内GDPは年間約7400億ドル(約88兆2080億円)だが、繁栄しているシンガポールから、軍事政権下で貧困にあえぐミャンマーまで各国の経済事情は大きく異なる。

◆首脳会議
首脳会議は1976年2月に初めて、インドネシア・バリ島で開催された。初期は不定期開催だったが、1995年以降は年次開催となり、今回のセブ島サミットで第12回を数える。セブ島サミットのテーマは「One Caring and Sharing Community」。

 写真は9日、風にひるがえる加盟諸国の国旗。(c)AFP/Jay DIRECTO