【エルサレム/イスラエル 10日 AFP】イスラエルの民間テレビ「チャンネル10」は9日、エフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相が財務相時代に職権を乱用したとの疑惑について、警察当局が近く捜査に乗り出すと報じた。

 それによると、現在訪中しているオルメルト首相の帰国後数日以内に、マズズ(Menahem Mazuz)検事総長が、レウミ銀行の民営化に絡む不正疑惑を究明するよう命じるだろうという。

 報道内容に関して、マズズ検事総長の確認は現在のところ取れていない。

 オルメルト首相には、財務相在任中の2004年にイスラエル第2位のレウミ銀行が民営化された際、同銀行の株を取得しようとしていた実業家フランク・ローウィー(Frank Lowy)氏に便宜を図ったとの容疑がかけられている。

 前年10月、警察は国の政策評価を行う監査局の勧告に応じ、同事件の「予備調査」を開始していた。

 レウミ銀行は、ローウィー氏とは無関係の会社に売却されている。

 オルメルト首相は2006年、複数の汚職に関与したとして捜査対象となったが、起訴はされていない。これらの汚職には、複数の不動産取引きや、アリエル・シャロン(Ariel Sharon)政権の通産相時代の人事に絡む疑惑がある。

 オルメルト首相は、2006年5月までシャロン政権のもとで通産相と財務相を兼任しており、両役職で疑惑を持たれたことになる。

 写真は、2006年5月7日に撮影された通産業務引継で、話しに耳を傾けるオルメルト首相。(c)AFP/Baz Ratner