【東京 9日 AFP】9日、2006年12月に成立した防衛庁の省昇格関連法案の施行に伴い、防衛省が発足した。防衛庁の「省格上げ」は安倍晋三首相の最重要政策の1つ。9日午前に行われた発足式で、安倍首相が久間章生防衛庁長官に辞令を交付し、久間氏は正式に初代防衛相に就任。「大臣」として、他の閣僚らと同等の権限を得た。

 格上げにより、財務省へ予算の直接要求が可能となる。また、「例外活動」として国会の承認を必要としてきた国連平和維持活動(PKO)などの自衛隊海外活動が、「付随的任務」から「本来任務」となる。「自衛隊」の名称に変更はない。

 防衛庁は、1947年制定の日本憲法が「戦力を保持しない」としているため、1954年の発足以来「庁」にとどまってきた。しかし、2006年12月15日、防衛「省」昇格関連法案が参院本会議で自民、公明、民主の賛成多数により可決され、「防衛省」の発足が決定した。

 移行記念式に出席、演説を行った安倍首相は同日、9月の首相就任以来、初めての欧州訪問に出発する。

 写真は9日、防衛省の発足式で自衛隊員の閲兵を受ける安倍首相。(c)AFP / TOSHIFUMI KITAMURA