<自転車>フロイド・ランディス WADAパウンド会長を非難 - 米国
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【ニューヨーク/米国 8日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制するも第17ステージの後に行われた検査で筋肉増強作用のある男性ホルモン、テストステロン(testosterone)の陽性反応が示され、タイトルを剥奪されたフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)は、世界反ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)のリチャード・パウンド(Richard Pound)会長をニューヨークタイムス(New York Times)と米IT専門誌「Wired」上で非難した。
ランディスは現在、レースの出場停止処分を受けるも、身の潔白を証明しようとしており、きちんと調査も行わないまま処分を受けたことに反感を覚えている。「パウンド氏は、最近非常に中傷的だ。『調査中は、倫理に基づいて公平に結果を出すべきだ』というばかげているコメントは、世界的な反ドーピングの実施と裁定に関する組織的な問題を浮き彫りにしている」とパウンド氏がランディスのドーピング疑惑についてのコメントをニューヨークタイムス紙上で発表した翌日に、同紙面上で反論した。
パウンド氏は、ランディスが第16ステージで総合優勝が遠のいたように見えたが、第17ステージでは怒濤の追い上げを見せたことに関し「総合首位と8分08秒遅れて11位にいたのに、突然とてつもない力を発揮し、まるでハーレーに乗っているかのように山を駆け上って行った。追い上げは素晴らしいことだ。話としてはうま過ぎるかもしれないが本当のことなんだろう」とコメントした。しかしランディスのテストステロンとエピトステロンの値が高かったことを含むドーピング検査の結果について話が及ぶと「8分遅れが1分以内の遅れに縮まったんだ。それはどんな人でも100マイル(約160キロメートル)の間に違法行為があったと考えるだろう。それ以外にどうやって自転車に乗るんだい?」と声を荒らげた。
この話にランディスは、「パウンド氏のコメントは、疑惑に関して再調査する意思もないとことを証明している。さらに私のテストステロンの値は第17ステージ終了後には正常で、検査結果を再調査する人にとってとても明白な事実だ。テストステロンの数値は疑惑を持たれる値ではなかったし、フランスのドーピング検査機関であるLNDD(Laboratoire National Depistage de Dopage)が出した結果は正常であった。テストステロンの値は平均値よりも低いぐらいだったんだ」とパウンド氏が情報を誤っていると非難した。また「パウンド氏は、まだ解明されていない私の事実についてもっと首尾一貫した態度を取るべきだし、その影響はたくさんの人に及んでいる」と語り、パウンド氏の態度に不快感を示している。
写真は、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)・第20ステージでのランディス(2006年7月23日撮影)。(c)AFP/GePASCAL GUYOT