【ティクリート/イラク 2日 AFP】サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の処刑に反対するデモが、ティクリート(Tikrit)やアウジャ(Al-Dawr)村などのスンニ派地域で続いている。処刑により、イラクの宗派間対立は激化している。

 処刑から3日が経過した2日、元大統領に哀悼の意を示すため、数千人のスンニ派アラブ人らが元大統領の故郷、ティクリートに殺到した。処刑が行われた2006年12月30日以来ティクリートでは車両の通行が禁止され、老若男女を問わず追悼者の到着は1日中続いた。

 元大統領が31日に埋葬されたアウジャ村にも数百人が集まり、元大統領を追悼する会を開かれた。ティクリートに集まった人々はフセイン元大統領の写真を手に「サダム・フセインは英雄であり殉教者だ」と叫びながら行進。時々自動小銃を所持した参加者が発砲し、怒りに満ちた参加者は処刑の報復を呼びかけた。 

 イサト・イブラヒム・アル・ドゥリ(Izzat Ibrahim al-Duri)元革命指導評議会(Revolution Command Council、RCC)副議長は2日、インターネット上に掲載した声明で、フセイン元大統領の処刑は反米勢力の動きを活発化させるだけだと指摘した。

 声明には「米政権や英国、イスラエル、イランなどの犯罪者の手によって行われた元大統領の『殺害』は、バース(Baath)党員の決意を強めた。バース党員やアラブ諸国は敵を倒しイラクが自由になるまで聖戦と抵抗を続けさせるだろう」と書かれている。

 映像はアウジャで行われた抗議デモの様子。

1. アウジャ村の部族長、AHMAD AL-ALWAN氏
「犠牲際イード・アル・アドハ(Eid Al-Adha)の日に、栄光ある国の英雄が明らかになった。不滅の殉教者サダム・フセインだ」

2, 15歳の学生、AFAF HUSSEIN氏
「サダム・フセインはイラク人ではなくイラン人らの手で処刑された。イラク人同士の宗派間対立を煽るための処刑だった」

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