【ブカレスト/ルーマニア 1日 AFP】かつての共産主義国家、ブルガリアとルーマニアが1日、欧州連合(EU)加盟を果たしたことを祝福した。この歴史的瞬間のために、数千人の人々が真夜中のコンサートに集った。一方で各国の指導者らは、改革は依然必要であると強く訴えている。

■ブルガリアでは3万人以上の人々が集まった

 1月1日午前0時になると、ブルガリアの首都ソフィア(Sofia)にあるアレクサンダル・バッテンベルク(Alexander Battenberg)広場では、「欧州へようこそ」と書かれた数百の風船が、集まった3万人以上の人々の手から放たれ空に舞った。

 両国の首都に送られたビデオメッセージで、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長は、「新たに両国をEUの一員として迎えることで、われわれの文化や遺産はより豊かになり、お互いの関係が深まり、経済的な発展につながるだろう」と語っている。

 加盟のその瞬間の数時間前、青と黄色に染まったEUの旗がブカレスト(Bucharest)で掲揚され、カリン・ポペスクタリチェアヌ(Calin Tariceanu)首相は、「喜びの理由」そして、共産主義が1989年に崩壊して「17年間待ち続けたその瞬間」について話をし、「EUの旗は、今やルーマニアの旗でもある」と述べた。

■27か国となったEUの加盟国

 旧ソ連圏にあった両国が加わったことにより、EUの加盟国は27か国となり、総人口はほぼ5億人に達する。

 しかしながら、拡大による疲労が随所に見られるEUにとって、EU内最貧国となる両国の加盟は手放しで歓迎されるものではない。

さらにEU本部は、両国が汚職や組織犯罪を厳しく取り締まるという公約を順守するかどうかを、監視し続けていくことになる。

 欧州委員会統計局(statistics)によると、両国の一人当たりの国民総生産は、既存のEU加盟国平均のかろうじて3分の1に達する程度である。既存のEU加盟国との経済力の差は、月収の平均が約200ユーロ(約31422円)の両国にとって、1月1日以降に物価が急上昇するのではとの懸念になっている。

 写真は1日未明、ブカレストのUniversitatii広場で民族舞踊の「hora」を踊って喜びを表すルーマニアの人々。(c)AFP/DANIEL MIHAILESCU