【9月16日 AFP】競馬、第92回凱旋門賞(92nd Prix de l'Arc de Triomphe、芝2400m)に出走するオルフェーヴル(Orfevre)とキズナ(Kizuna)の2頭が前哨戦でそれぞれ見事な勝利を挙げ、33年にわたる悲願の日本馬初優勝へ期待が高まっている。

 2011年に日本の年度代表馬に輝いたオルフェーヴルは、フォワ賞(2013 Prix Foy、芝2400メートル)に出走し、クリストフ・スミヨン(Christophe Soumillon、ベルギー)騎手にとってフランス国内2000勝目となる、2連覇を飾った。オルフェーヴルの凱旋門賞でのオッズは、フランスの牝馬トレーヴ(Treve)と並んで5倍となっている。

 しかしスミヨン騎手にとっては、凱旋門賞での借りを返さなくてはこの2000勝は意味がないものになってしまう。スミヨン騎手とオルフェーヴは、昨年のレース(91st Prix de l'Arc de Triomphe)でつかみかけた優勝を取りこぼした。

 馬の気まぐれな性格が考えうる限り最悪の瞬間に出てしまった。オルフェーヴルはコース内側のラチへ向かって逸れていくと、ラチに当たって跳ね返り、失速した。

 穴馬のソレミア(Solemia)はむちを入れる必要もなく優勝の栄誉に輝き、オルフェーヴルは2着に終わった。

 一方、今年の第80回日本ダービー(80th Japan Derby)優勝馬のキズナは、10月6日に凱旋門賞が開催されるロンシャン競馬場(Longchamp Racecourse)で行われたG2ニエル賞(2013 Prix Niel、芝2400メートル)を制している。

 キズナは、英ブックメーカーのコーラルズ(Corals)でオッズは7倍、ラドブロークス(Ladbrokes)では9倍となっている。(c)AFP/Pirate Irwin