【1月11日 AFP】2020年の夏季五輪開催を目指す東京五輪招致委員会(Tokyo 2020 Bid Committee)は10日、英ロンドン(London)で招致活動を開始した。

 同委員会の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)理事長は「ロンドン五輪は大会開催運営の優れた例として見られている」とし、招致に向けてその成功から学ぶことがあるとコメントした。

 また、東京都の猪瀬直樹(Naoki Inose)知事は、東京とロンドンは似通った都市であると言及した。

「国際オリンピック委員会(International Olympic Committee)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は、ロンドンは英国の最高のもてなしを世界に披露したと言っていた。東京はロンドンと同等レベルのもてなしができる」

■懸念を払しょくする猪瀬知事

 2016年夏季五輪の招致失敗は、国民の関心の低さが原因と考えられているが、猪瀬都知事はロンドン五輪後に支持率は上がっていると語った。

 また、福島の原発事故で懸念される放射線の数値に関しては、「東京は福島から220キロメートル離れていて、放射線量はロンドンと変わらない」と回答した。

 2012年の五輪はロンドンで3度目となる開催だったが、東京は1964年に続いて2度目となる五輪開催を目指している。 

 東京、イスタンブール(Istanbul)、マドリード(Madrid)の3都市が招致を目指す2020年の夏季五輪開催地は、9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われる開催都市選考投票で決定される。(c)AFP