【1月7日 AFP】インド国営航空エア・インディア(Air India)は、女性客室乗務員10人を「太りすぎ」の理由で解雇した。インドの通信社PTIPress Trust of India)が5日報じた。

 報道によると、同社は前年、この10人に対し、健康に関する社の最低限の基準に合致していないとして警告し、体重を落とすための時間的猶予を与えていた。地上業務への配置転換も提案したが、10人はこれを拒否。そのため解雇に至ったという。

 デリー高等裁判所(Delhi High Court)は前年、雇用契約書に「体重が増えすぎた場合にはフライト業務を禁じる」との条項があることから、配置転換を提案した同社を支持。「競争が激しいインドの航空業界で同社が民間会社と競合するには、適正な体格の客室乗務員を置く必要がある」と、同社に理解を示した。

 一方、解雇された客室乗務員らの弁護士は5日、解雇は違法であると主張し、最高裁に上告するとのコメントを発表した。(c)AFP