【12月21日 AFP】星空に興味があって、4200万ドル(約38億円)ほどの余裕資金がある人に朗報だ。米航空宇宙局(NASA)が、2010年に30年の任務を終えて退役するスペースシャトル3機の売却を発表しているという。

 ただし、宇宙旅行を真剣に検討している人にとっては残念なことに、購入できるのは展示を目的とする博物館や教育機関などに限られる。

 3機のスペースシャトルのうち、「ディスカバリー(Discovery)」はワシントンD.C.(Washington D.C.)にあるスミソニアン協会(Smithsonian Institution)の国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)に受け渡されることが決まっている。ディスカバリーは、1903年にライト兄弟(Wright brothers)が発明に成功した動力飛行機などとともに展示されることになる。

 残り2機については、清掃され、汚染物質が除去された後、買い手が付くまでフロリダ(Florida)州のケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)で保管される。

 4200万ドルには、ボーイング747(Boeing 747)特別機に「おんぶ」しての輸送費600万ドル(約5億4000万円)が含まれるが、その後の陸上輸送費は含まれていない。

 そこまでの費用を捻出(ねんしゅつ)できない場合も心配ご無用。NASAはスペースシャトルの機体後部に搭載されていたエンジンも販売するという。価格は1基40-80万ドル(約3800万-7000万円)になる見込み。ちなみに配送料は別なので、ご注意を。(c)AFP