【8月10日 AFP】チリの首都サンティアゴ(Santiago)で9日、学生らによるデモが暴徒化し、警察が催涙ガスや放水でデモ隊を排除する騒ぎとなった。

 この日は、セバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領政権に教育改革を求める教師、学生、家族や労働運動家ら数万人が、ここ2か月で5回目となる平和的なデモを行っていた。しかし大統領府のモネダ宮殿(La Moneda)付近でフードを深くかぶった若者らが棒や石を機動隊に向かって投げつけ始めたためデモは混乱に陥った。暴徒は街灯や窓を割り、付近の車両に放火した。

 警察発表によるとデモには7万人が参加していたが、主催者側は約15万人と発表している。どちらの見積もりでも、軍政が終わりを告げた1990年以来最大の学生デモとなった。(c)AFP/Roser Toll