俳優キム・スヒョン氏(c)NEWSIS
俳優キム・スヒョン氏(c)NEWSIS

【11月13日 KOREA WAVE】韓国の俳優キム・セロンさん(2025年2月に死去)との過去の交際疑惑をめぐり、俳優キム・スヒョン氏と遺族側の間での民事・刑事訴訟が激しさを増している中、キム・スヒョン氏側の代理人が11月11日、改めて強い警告を発した。「今になって新たな証拠を提示するという主張は合理的な説明がつかず、捏造の可能性を強く示唆するものだ」と明言した。

キム・スヒョン氏側は「遺族と代理人は数カ月間、警察の捜査要請に応じず、2025年3月に提起された民事訴訟の訴状受領も回避し、7月になってようやく受け取ったにもかかわらず、法定期限内に答弁書すら提出しなかった」と指摘。「8カ月にわたる警察と裁判所への記録にはなかった資料が今になって突如出てくるのは、捏造の疑いを裏付ける重大な状況証拠だ」と強調した。

また、ソウル警察庁が既に今回の件に対する初動捜査の不備を認め、現在は集中捜査体制の下で再検討が進められている点を踏まえ、キム・スヒョン氏側弁護士は「この状況で虚偽資料やプライバシーの追加流出があった場合、直ちに拘束事由に該当し得る」と警告した。

キム・セロンさんは2025年2月16日、自身の誕生日にあたる日にソウル市城東区の自宅で死亡しているのが発見された。未成年期からキム・スヒョン氏と6年以上にわたって交際していたとの疑惑が浮上し、遺族はYouTubeチャンネル「カセヨン」を通じて2人の写真、メッセージ、手紙などを公開した。

また、故人の生前に起こした飲酒運転事故をめぐり、キム・スヒョン氏の所属事務所「ゴールドメダリスト」が7億ウォンの違約金請求をしたとされる件でも、両者の主張が対立している。

キム・スヒョン氏は2025年3月31日の記者会見で「故人が未成年だった当時に交際した事実はない」と否定。「私の無関心や、所属事務所が故人に金銭的圧力をかけたことが死を招いたというのも事実ではない」と涙ながらに訴えた。

一方、遺族が公開した2016年および2018年のカカオトークのメッセージには「捏造の疑い」があるとキム・スヒョン氏側は主張しており、現在、名誉毀損などを理由に、情報通信網法違反で遺族や「カセヨン」運営者のキム・セウィ氏らに対する民事・刑事訴訟を提起している。損害賠償請求の金額は120億ウォンにのぼる。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News