【5月11日 AFP】サッカーフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が10日、今シーズン終了後に退団すると表明した。大方の予想では、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍するとみられている。

 25歳のエムバペはソーシャルメディアに投稿した動画で、「これがパリ・サンジェルマンでの最終年になる。契約は延長せず、あと数週間で冒険は終わりを迎える」と発表し、12日のトゥールーズ(Toulouse FC)戦が本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でプレーする最後の試合になると話した。

 PSGは、すでにここ12シーズンで10度目のリーグ優勝を決めており、今季ホーム最終戦となるトゥールーズ戦後にトロフィーを受け取る予定となっている。だが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)ではボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)に敗れ、準決勝で敗退。エムバペは、チャンピオンズリーグのタイトルには一度も手が届かないままPSGでの7年間を終えることになった。

 契約が切れる今季終了後に退団する意向については、2月の時点で内々にクラブに伝えていた一方で、正式には発表していなかった。

 エムバペは「さまざまな感情にあふれている。ここでは長い間、仏最大にして世界屈指のクラブの一員でいるチャンスと最高の栄誉に恵まれた。ここに来て、初めてクラブで大きな重圧を経験し、歴史に残る最高の選手や偉大な王者たちのそばで過ごしたことで、選手として成長できた」と感謝し、「つらいし、発表するのがこれほど難しいとは思ってもいなかった。だが、7年間を過ごし、自分には新しい挑戦が必要だった」と説明した。(c)AFP