【5月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の年間優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の所有する時計8本が、スイス・ジュネーブで開催された競売大手クリスティーズ(Christie's)のオークションに掛けられ、合計400万スイスフラン(約6億9000万円)で落札された。

 2013年に仏アルプス(French Alps)でのスキー中に頭部に重傷を負い、以後は公の場に姿を見せていないシューマッハ氏は、熱心な腕時計のコレクターだった。

 腕時計のうち2本は、当時フェラーリ(Ferrari)のチーム代表だったジャン・トッド(Jean Todt)氏から、チームでの偉業をたたえて個人的に贈られたもので、FPジュルヌ(F.P. Journe)のヴァガボンダージュ(Vagabondage)にはシューマッハ氏の総合優勝7回を祝するダイヤルがついている。こちらは164万6700ドル(約2億5700万円)で落札された。

 最高値が付いたのは、パテックフィリップ(Patek Philippe)のピンクゴールドのビンテージ品で、271万1500ドル(約4億2400万円)で落札された。

 クリスティーズの腕時計担当者は「ミハエル・シューマッハ氏の見事な財産について、われわれを信頼してくれたシューマッハ氏の家族と委託者に心より感謝する。世界中、特に米国から多くの参加があった」と話した。(c)AFP