湖南出身の「00後」の経済的に困難な学生、大学時代に逆境に負けず大物起業家に変身
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【5月8日 CNS】「今年は売上高を500万元(約1億円)以上にする」と熊見波(Xiong Jianbo)さんは語る。会社のマーケティングプランと目標について話すと、熊さんは、彼のeコマース起業の青写真を披露した。
3年前、熊さんは湖南商務職業技術学院(Hunan Vocational College of Commerce)に入学したばかりの経済的に困難な学生だった。今では、eコマースの「東風」に乗り、年収100万元(約2143万円)を超え、20人以上の後輩と共に起業し、起業家として皆から尊敬されている。
熊さんは2002年に長沙市(Changsha)寧郷市(Ningxiang)の普通の農家に生まれた。
アルバイトを通じ、熊さんはモバイルコマース、特にメディアコマースの巨大な利益を目の当たりにし、学校の起業の授業で得たインスピレーションで起業への道を確固たるものにした。2022年、熊さんは自らの最初のネットショップを立ち上げ、母校の湘商創業パークに入居した。
「ここでは優遇策の恩恵を受けるだけでなく、同じ志を持つ起業家仲間に出会い、メンターからの手厚い指導を受け、自分の起業の夢のための支援を得られた」と、熊さんは語っている。
eコマースに初挑戦した時、熊さんは運営方法や商品選定、チームマネジメントについて何も知らなかった。「迷った時は、業界の先輩にアドバイスを求め、メンターに相談し、本で答えを探すことで、不安を解消した」と、熊さんは振り返る。
手探りの努力を続けた熊さんは、ついにその年の「ダブル11(双11、中国最大のEコマース商戦)」の日に1万元(約22万円)を超える売上を記録し、起業家としての道で初めて大きな成功を収めた。
「商品選定にあたっては、ビッグデータを活用し、ターゲットの顧客の好みを正確に捉えることが必要だ。同時に自分のデータベースを作り、データを活用することが重要だ」と、熊さんは強調する。前日がどれだけ忙しくても、熊さんは毎日時間を作って倉庫に足を運び、チームメンバーに商品選定から生産、物流に至るまでの各プロセスの技術や「ノウハウ」を丁寧に教えている。
現在、熊さんは三つのオンラインショップを運営し、その年商は200万元(約4287万円)を超える。彼にとって、企業が持続的な活力を保つには、強固なコアチームの構築が不可欠だ。そのため、起業を志す後輩たちには惜しみなく知識を分かち合い、20人以上の大学生に勤労奨学のチャンスを提供し、自らの起業経験を根気強く伝えている。
「青春とは、大胆な夢を持ち、それを実行に移すことだ。メディアコマースは大きな可能性を秘めている。より多くの起業を夢見る大学生をけん引し、起業界に活気をもたらし、人生を輝かせていきたい」と、熊さんは率直に語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News