イラクの米軍駐留基地にミサイル攻撃 親イラン勢力が報復か
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【1月21日 AFP】米中央軍(CENTCOM)は20日、米軍が駐留しているイラク西部の基地が親イラン武装勢力による弾道ミサイル攻撃を受け、負傷者が出ていると明らかにした。それに先立ち、シリアの首都ダマスカスに駐在していたイラン革命防衛隊(IRGC)の軍事顧問5人が空爆を受け殺害されており、報復攻撃とみられる。
イランのメディアによると、同日午前のダマスカスへの空爆では、IRGCの精鋭「コッズ部隊(Quds Force)」の情報担当の将校らIRGCの隊員5人が死亡した。
IRGCは、攻撃はイスラエルによるものと非難。イブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)イラン大統領は報復を示唆していた。
一方、米中央軍は、「アサド空軍基地(Assad Airbase)がイラク西部の親イラン武装勢力から弾道ミサイルとロケット弾による攻撃を受けた」とSNSに投稿。攻撃があったのは午後6時30分(日本時間21日午前0時30分)とした。
中央軍は「多数の米軍要員が頭部外傷の検査を受けているほか、少なくともイラクの治安部隊員1人が負傷した」としている。
昨年10月半ば以降、過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いを支援するためにイラクやシリアに駐留する米軍などへの攻撃が相次いでいる。
攻撃の大半については、パレスチナ地地区ガザ(Gaza Strip)で軍事作戦中のイスラエルを支援している米国を敵視する、親イランの民兵諸派連合「イラクのイスラム抵抗運動(Islamic Resistance in Iraq)」が実行を主張している。20日の攻撃についても同様に声明を出した。(c)AFP