モルディブ新大統領、駐留インド軍撤収を明言
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【11月18日 AFP】インド洋の島国モルディブのモハメド・ムイズ(Mohamed Muizzu)新大統領(45)は17日、就任後初めての国民向けの演説で、同国に駐留するインド軍を撤収させると明言した。
ムイズ氏はテレビ中継された屋外での式典で司法長官の前で就任宣誓した後、「モルディブには外国の軍事要員を一切駐留させない」「わが国の安全保障に関しては越えてはならない一線を引く。モルディブも、他国の一線を尊重する」と強調。
インド軍について名指しこそしなかったが、選挙公約の実現を改めて表明した。公約では、インドの治安要員50~75人の撤収を掲げていた。
今週AFPの取材に対しては、インド軍を中国軍に置き換えることで地域の軍事バランスを一変させることは意図していないと述べていた。
ムイズ氏は首都マレの前市長で、国家計画・住宅・インフラ相を7年間務めた。過去には同国にとって重要な財政支援国である中国との「強い絆」を育むと約束していた。
就任式には中国、インド両国の他、バングラデシュとセーシェル、スリランカの高官が出席した。(c)AFP