アフリカの角一帯で13万人が餓死の恐れ WHO
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【3月12日 AFP】世界保健機関(WHO)は10日、「アフリカの角(Horn of Africa、アフリカ東端部)」と周辺地域では13万人近くが深刻な飢餓状態にあり、死に直面していると警告した。
WHOによると、ジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリア、南スーダン、スーダン、ウガンダを含む「アフリカの大角(Greater Horn of Africa)」と呼ばれる地域の住人4800万人が、危機的レベルの食糧不安に陥っている。
このうち約600万人は緊急対策が必要な状況で、さらに12万9000人は最悪の状況に置かれている。12万9000人のうち、9万6000人がソマリア人、3万3000人は南スーダン人となっている。
また、同地域では今年、5歳未満の子ども約1190万人が急性栄養失調に陥る恐れがあると見られている。
アフリカ東端部は、気候変動に対して最も脆弱(ぜいじゃく)な地域の一つだ。過去5年間、雨期に十分な雨が降らず、家畜数百万頭が死に、作物は壊滅状態に陥った。こうした状況を受け、地域住民は水や食べ物を求めて移動を余儀なくされている。(c)AFP