【7月22日 AFP】西アフリカのギニアは21日、新型コロナウイルスの流行を理由に、東京五輪への参加を取りやめると発表した。ただ政府関係者は、実際の理由は参加費用を捻出できないことにあったと話している。

 AFPは、サヌシ・バンタマ・ソウ(Sanoussy Bantama Sow)文化・スポーツ・歴史遺産相が同国オリンピック委員会の会長に宛てた書簡を確認。ソウ氏はその中で、新型ウイルス変異株への感染が広まっていることから、「選手の健康保全の懸念」を理由に政府が東京五輪への参加中止を決めたと通達した。

 だが政府関係者は、実際の理由は政府が関連費用を「支払えない」ことだったと強調。同国メディアも、参加中止は健康上ではなく経済的な理由によるものだったと報じた。

 ギニアはこれまで夏季五輪11大会に参加したが、一度もメダルを獲得していない。東京五輪には5人がギニア代表として出場し、柔道などの競技に臨む予定だった。(c)AFP