【10月8日 AFP】高級ジュエリーブランド、ハリー・ウィンストン(Harry Winston)のパリ(Paris)支店に強盗が押し入り、約1000万ユーロ(約17億円)相当のジュエリーなどを奪って逃走した。

 警察によると、事件が起きたのは6日午前10時ごろ。シャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りから少し入ったところにある同店に、覆面をした3、4人の集団が押し入り、店員を脅して金庫を開けさせ、宝石やジュエリー、高級腕時計などを盗み出した。店員はショック状態にあるが、けがなどはないという。警察は計画的な犯行とみて調べている。

 ハリー・ウィンストンのパリ支店は、カルティエ(Cartier)、ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)、ブルガリ(Bulgari)などの高級店が並ぶ一画にある。

 パリでは2004年9月に開かれたアンティークディーラーの展示会で、1150万ユーロ(約19億円)相当のダイヤモンド2個が盗まれる事件が起きたが、今回の被害金額はこれに匹敵する。

 しかしAFPが取材した専門家の話では、盗んだジュエリーを売る場合は盗品であることを隠さなければならず、額面通りの金額で売り渡すことはまず不可能。ダイヤモンドも闇市場では実勢価格よりはるかに低い値段でしか売買できないという。(c)AFP