特集:9.11同時多発テロから5年 私たちは過去を教訓としているのか
今から5年前の2001年9月11日。世界を震撼される出来事が米国で起こった。
国際テロ組織アルカイダの実行犯19人が、民間航空機4機をハイジャックした。ハイジャック犯の目的地は空港ではなかった。ニューヨークとワシントンD.C.の主要な建物への激突を目指すという同時多発テロだった。このテロ攻撃による死者はおよそ2973人。
■テレビに映し出された飛行機衝突
最初の出来事は午前8時46分(日本時間午後9時46分)。5人のハイジャック犯を含む乗客、乗員92人が搭乗したアメリカン航空ボーイング767型機が、世界貿易センタービルの北棟に衝突し、上層階を破壊した。
それから17分後…。
その映像がテレビで世界中に生中継されるなか、5人のハイジャック犯を含む乗客、乗員65人が搭乗するユナイテッド航空ボーイング767型機が、午前9時03分に南棟に激突した。テレビを見ている者は、自分の目を疑った。
■安全保障の中心地、ペンタゴンを攻撃
被害はニューヨークだけではなかった。第3の被害は午前8時46分の35分後に起こった。
ハイジャック犯5人を含む乗客、乗員64人を乗せたアメリカン航空ボーイング757型機が午前9時38分、ワシントンD.C.の国防総省の建物に突っ込み、建物の西側正面を大破させた。
そして午前10時03分。ハイジャック犯による最後の目的は失敗に終わった。
ハイジャック犯4人を含む44人を乗せたユナイテッド航空ボーイング757型機が、ペンシルバニア州の草地に墜落したのだ。同機からかけられた携帯電話の通話記録によると、乗客らがハイジャック犯の行動を制止したという。
■粉じんにつつまれたニューヨーク
私たちに9.11という日付を印象付けたのは、これら4機の行為だけではなかった。
第4機目の墜落から2分後の午前10時05分。燃料を満載した航空機が炎上した世界貿易センタービルは瞬く間に燃え広がった。救助隊を含めた何千人もの人がビルから脱出する間もなく、南棟ががれきと化した。午前10時28分には北棟も倒壊し、マンハッタンの南端は粉じんと黒煙に包まれた。人々が知っているニューヨークは、わずか2時間のうちに変貌したのだ。死者はわかっただけでも2973人にのぼる。
フロリダ州で小学校の行事に参加していたジョージ・W・ブッシュ大統領は、世界貿易センタービルに航空機2機が激突したとの一報を受け、安全確保のため軍事基地に避難した。
あれから5年。レバノン、イラン、イラク、アフガニスタン…世界中で殺りくは継続している。私たちは過去を教訓としているのだろうか。
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