【2月7日 MODE PRESS】ウィットとユーモアに富んだ人間味あふれる作品で、ジャーナリステイックなエッセイからコマーシャル、ファッションシューティングまで、幅広く手がける写真家エリオット・アーウィット(Elliott Erwitt)。彼がこれまで何度も訪れ、強い愛着を感じている街“パリ”を捉えた写真展『PARIS SERA TOUJOURS PARIS !‐エリオット アーウィットが見つめたパリ‐ 』が2月3日から2月29日まで、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催されている。

 アーウィットは1928年、ロシア人両親のもとパリで生まれ、ミラノでの幼少期を経て10代に家族でアメリカに移住。10代から映画や写真の世界に興味を持ち、1949年、写真家としての活動を始める。1951年兵役でドイツ・フランスに駐留、服務中にも写真を撮っていた。1953年、25歳の若さでマグナム・フォトに参画。1970年代からはドキュメンタリー映画やテレビ番組制作も手がけ、2011年には、ニューヨークの国際写真センター(ICP)の功労賞を受賞した。

 今回写真展で展示されるのは、2010年に出版された写真集『Elliott Erwitt's Paris』から厳選した作品の数々。第二次世界大戦直後の1950年代から今日に至るまで、エリオットが愛機ライカを片手にパリを訪れる中で撮影したものばかり。エッフェル塔やシャンゼリゼ通りなどパリを象徴する景色や、パリっ子と犬の何気ない日常や誰も見たことのない瞬間など、古きパリと新しいパリを垣間見られる充実の展示内容だ。

 展覧会に先駆けて2日に内覧会が開催され、アーウィット氏もはるばるニューヨークから駆けつけた。「このエレガントな空間でエキシビションをできることをとても嬉しく、誇りに思います。日本は大好きな国のひとつです。東京へは仕事や映画の撮影で何度も訪れており、パリやローマなど海外の都市と同様、ぶらぶらと歩きまわったりする街です。今回展示するのは、仕事としてではなく、カジュアルにパリの街やパリジャンを撮影した写真です。お楽しみください」と笑顔で挨拶した。

【開催概要】
開催場所:シャネル・ネクサス・ホール (中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階)
開催期間:2012年2月3日(金)~2月29日(水) 12:00~20:00 無休
入場無料
問い合わせ先:03-3779-4001
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