【11月7日 AFP】「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」のミューズであり、ジュエリーデザイナーとしても活躍したルル・ドゥ・ラ・ファレーズ(Loulou de la Falaise)が5日、死去した。63才だった。

 ルルの本名はルイーズ・ヴァヴァ・ルチア・アンリエット・ドゥ・ラ・ファレーズ(Louise Vava Lucia Henriette de la Falaise)。エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)のモデルとして活躍した英国出身のマキシム・バーリー(Maxime Birley)と、仏貴族出身の父アラン(Alain de la Falaise)の間に誕生し、ロンドンやニューヨークで育った。

 ファッションライターやモデル、デザイナーとして活動していたルルは、1968年にサンローランと運命的な出会いを果たした。サンローランは、ルルの洞察力やデザイナーとしての才能を高く評価し、ブランドのメンバーとして招き入れた。

 ルルは、鮮やかなストーンや、大ぶりのエナメルの花、コントラストのあるカラーを好んでいた。以前インタビューで、「ストレスフルな私たちの日常生活において、ジュエリーは重要な役割を持っています。ディナー前に服を着替える時間が無いとしても、ジャケットを脱いでジュエリーを着けるだけでいいのです」と語っていた。
 
 ルルは生涯で二度結婚し、ひとりの娘を出産。サンローランが娘の後見人になった。サンローランが2002年に引退した後は、自身のブランド「ルル・ドゥ・ラ・ファレーズ」を立ち上げ、服とジュエリーを展開した。(c)AFP

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