2007年09月27日 12:02 発信地:東京![]()
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【東京 27日 上間常正】ワイズの新ブランド「ワイズ レッドレーベル(Y’s Red Label)」が初めてのショーを開き、08年春夏の新作コレクションを発表した。ワイズ伝統のマニッシュな形を基本にしながらも、素材やディテールに凛とした現代のフェミニンさと反抗精神を感じさせる力作だ。
■「象徴としての結婚」
新作のテーマは「象徴としての結婚」。秀逸なパターンに裏打ちされたテーラードの燕尾服やコルセットドレスなどが結婚を連想させるが、血で描いたようなメッセージや十字架などのモチーフには悲しみや怒りを感じさせる。端正なテーラードとパンキッシュな味付けの対比の中で、優しげな表情をもつ独特なシルクやリネンの素材遣い、また裾などに施したチュールやオーガンディなどの繊細なディテールが光った。
■女性的であること
デザイナーの鈴木道子は「男に媚びないマニッシュな服、というワイズの原点を、違う世代の私が自分なりに解釈し直してみた」と語る。その立場は「男性的になりたいわけでもなく、あくまで女性的であること。その中間でも決してない」という。
どんなに自由で孤独であっても、女性であることとは矛盾しない。むしろ、人を傷つけることなく自由でいるためには人に対する細やかな想像力が欠かせない。「そんな繊細さはむしろ女性の方が適しているのだと思う」と鈴木。
■服作りの原点を大事に
コレクションで使った青いシルクは、福井の産地の隅っこで見つけた昔の輸出用スカーフ素材だった。一目で「その優しさと純粋さにひかれた」。そんな素材に、人が作るモノの原点が潜んでいるのだという。
鈴木は山形県鶴岡市生まれ。紳士服の仕立てをしていた祖父に影響を受け、文化服装学院へ。00年にヨウジヤマモトに入社し、パタンナーを経験。06年秋冬からワイズの新しいラインのデザインを開始し、それがワイズ レッドレーベルとなった。
祖父は「オーダーの時代はもう終わった」と言ったが、客と語らいながら服の一つひとつを丹念に仕上げていた姿を忘れることはない。「人が作って、だれかが着る。服のその原点を大事にしていきたい」という。(c)MODE PRESS
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