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07/08年秋冬パリ・コレクション>ヴィクター&ロルフ、新作を発表 - フランス

2007年02月27日 15:37 発信地:フランス写真ブログ


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写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/PIERRE VERDY

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【パリ/フランス 28日 上間常正】パリはいまでもファッションの実験場だった。07年秋冬パリ・コレクションでは2日目の26日、オランダ出身の人気ブランド、ヴィクター&ロルフ(Victor&Rolf)が、暗闇の中でモデル一人ひとりに照明ランプと音楽スピーカーを身につけて登場させた。日本のアンダーカバー(UNDERCOVER)は、ニットとハイテク素材を新しい手法で融合させた。前衛派のマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)は服作りの独自の構成をさらに進化させたシンプルで美しい服を発表した。同じベルギー出身のA・F.・ヴァンデヴォルスト(A.F. Vandevorst)は、パリ伝統のエレガンスとは別の内省的でフェミニンな女性像を表現した。

■ヴィクター&ロルフ(Victor&Rolf
 
 ショー開始と同時に会場は照明が落とされて真っ暗になった。そこに建築工事現場のパイプ材にランプをつけた照明とスピーカーを身にまとったモデルが次々と現れた。ランプは最初は2つだったが、8個もつけた重装備も登場した。照明と音楽を一人ひとりに自前で持たせる演出は、パリ・コレの歴史でも初めてだろう。

 見せ方の奇抜さとは対照的に、服そのものはきちんとカッティングされたシャツとロングスカート、ドレス、スーツ。どれもこのブランド独特のややデフォルメしながらもきちんと構成された端正なテーラード服。バラをモチーフにした小花柄のプリント地もシックできれいだった。

 しかし、この演出は深い含蓄に富んでいる。照明と音楽を自前で持てば、一人ひとりは自立して充足しているように見えるが、ショー全体ではそれぞれが孤立してバラバラな印象になる。音楽もみんな違うので騒音にしか聞こえない。照明の仕様もみんな同じなのに、まるで統一感がない。
これはなにやら、パソコンやオーディオ機器でみんなが自分の世界で孤立している現代の象徴にも似ていなくもない。孤立は楽しいけれど大変そうだし、寂しそうにも見える。モデルたちは歩くのが大変で、スーパーモデルもいつものさっそうとしたウォーキングにはならなかった。

 モデルたちの姿を見ていて、会場はその大変さへエールを送る連帯のような統一感が生まれた。そんなドラマこそが、この二人組みのデザイナーがねらった効果だったのかもしれない。
 
写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/PIERRE VERDY

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