【10月20日 MODE PRESS】パリのサン・ジェルマン通り34番地で誕生し、香水文化の本場フランスを代表するメゾンのひとつとして世界中で愛される「ディプティック(diptyque)」」が今年創立50周年を迎えた。

■3人の創始者

 「ディプティック」は、インテリアデザイナーのクリスチャン・ゴトロ(Christiane Gautrot)、画家のデスモンド・ノックス=リット(Desmond Knox-Leet)、劇場支配人で舞台美術家のイヴ・クエロン(Yves Coueslant)という、クリエイティブな情熱を分かち合う3人のパリジャンによって1961年に誕生した。はじめは各自が手がけたテキスタイルを取り扱うブティックだったが、次第にそれぞれが旅先で見つけたオブジェなどインテリア用品も取り揃えるようになった。シックなバザールのような空間はパリ中の話題となり、トレンドに敏感な人々が集う場として知られるようになった。

 次に彼らが目を向けたのは、フランスの生活文化と深く結びついている“香り”を創造することだった。1963年に3種類のオリジナル・フレグランスキャンドル「オベピン(Aubepine)」「カネル(Cannelle)」「テ(The)」を発売したところ、物語を感じさせる洗練された香りが評判となり大ヒット。1968年に発売したオードトワレ「ロー(L'Eau)」もスパイスと花の香りが絡み合う爽やかな香りが話題となり、成功をおさめた。その後も、オードトワレ、フレグランスソープ、ボディケア、ヴィネグルトワレなど、ライフスタイルにあわせた様々なアイテムを展開。フランスを代表するフレングランスメゾンへと成長した。

■ディプティックの魅力

 「ディプティック」の全アイテムには、厳選された自然の香料が使用されている。それぞれの香りを“作品“として捉え、調合や抽出などすべてのプロセスに丹念に時間をかけることで、繊細だけれども深みのある上質な香りが誕生する。

 デザイナーでもある創始者が手がけたスタイリッシュなデザインも魅力のひとつだ。黒い飾り文字を配したオーバル型のラベルや、シンプルで美しいパッケージは、インテリアの一部として居住空間に一層の彩りを添えてくれる。

 また、アーティストデュオ「クンゼル+デガ(Kuntzel + Deygas)」とのコラボレーションや、アフリカのHIV感染者を支援するチャリティキャンドルの発売など、他分野にわたるプロジェクトも積極的に展開している。

■世界40か国以上で展開

 現在は、欧州や米国をはじめ、アジア、中東など世界40か国以上の一流百貨店やセレクトショップで商品を販売している。女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuv)やフランソワ・ミッテラン(Francois Mitterrand)元仏大統領、ミュージシャンのエルトン・ジョン(Elton John)、モデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)など、著名人の中にも愛用者は多い。

 誕生から50年目を迎えた現在も常に進化を遂げる「ディプティック」から、今後も目が離せない。(c)MODE PRESS

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