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ハナエ・モリ、パリで回顧展を開催-フランス

2006年10月19日 13:03 写真ブログ


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【パリ/フランス 19日 AFP】オートクチュール部門が倒産し、コレクションから離れ数年が経過したハナエ・モリ(Hanae Mori)。80歳を迎えた今でもなお、日本人デザイナーのパイオニアとして名高い彼女の作品が脚光を再び浴びる時がきた。

 現在、パリの「Maison de l'Amerique Laten」では彼女の回顧展が開催され、手作業によって細部まで作り込まれたドレスなどの作品が展示されている。典型的なフランス人社会であった当時のファッション界に、日本人デザイナーとして初めて乗り込んだのは1977年のことであった。ビーズ飾りや刺繍が施されたドレスやシャープなシルエットが特徴的なハナエモリの服は、西洋と日本の美が混ざり合って出来上がった結晶と言えるだろう。

訪れた観客達も皆満足な様子。

 ビーズ飾りが施された上品なオートクチュールのブラック・ドレスをじっと見つめていたパリを旅行中の女性は、作品の出来に心を奪われた様子。「これは、一種の芸術だわ」とその魅力を熱っぽく語った。
 1963年から64年までニナリッチで仕立係として働いていたというアムステルダム出身の女性は、短期のパリ滞在にもかかわらず会場に駆けつけた。「こんな素晴らしい展示今まで見たことないわ」と語る彼女のお気に入りは、スパンコール製の鮮やかな蝶だ。

 蝶のモチーフを好んでドレスに使用するハナエ・モリのニックネームは「マダム・バタフライ」。今回は、フラワーロボティックスの松井龍哉氏が制作したパレットという名のロボットの為に、イエローとブラックのキモノ・スタイルの「バタフライ・ドレス」を制作した。観客が近づく度に腕を優雅に振るい長い袖をひるがえすロボットは未来への架け橋である、と主催者は語った。

 「わびさび」「装飾性」や、面、桜、帯といった日本の美と伝統は、ハナエ・モリのデザインにおいて重要な位置を占める。この日本的なセンスと西洋のスタイルを掛け合わせることで、彼女のオリジナリティーは誕生したのだ。

 2004年のコレクションで見せた光沢のある黒いサテンのタキシードは、白地に小さな蝶が白糸で刺繍されたウエストコートとコーディネートされ、展示された。クロコダイルレザーや、アニマル柄とプラスチック素材と組み合わされたプラスチックの円盤状モチーフも会場で注目を浴びていたアイテムだ。

 また、ミラノのスカラ座で1985年に上演された「マダム・バタフライ」といったオペラや、映画やバレエの為に制作された作品も展示された。

 ハナエ・モリは東京女子大学で文学を専攻し、結婚後の51年に新宿にスタジオを設立した。65年に、「EAST MEETS WEST(東洋と西洋の出会い)」と名付けた初めての海外コレクションをニューヨークで発表し、その後厳格な審査で有名なオートクチュール組合に加盟。唯一のアジア人としてコレクションを発表した。

展示は今月27日まで行われる予定。
(c)AFP


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